那須の惨劇・クライマックス
走馬灯は写した。世間から虐められアザ笑われている自閉症児たちの姿を。
電車に乗れば10秒で嫌な思いをする親たち。
まるで汚い物を見るような目で自閉症児を見るおばさんの目。
子どもが寄り掛かったとか動き出した車内で足を踏んだからと、
「あやまれ」と強要するので親があやまったら「本人に謝らせろ」
と更に言うから「障害の為に喋れません」と泣く泣く言えば、
「そんな子供は電車に乗せるな」「養護学校(支援学校)のバスがあるだろう」
と言うおじさん。
至る所で面と向かって、又は影でヒソヒソといじわるを言われて
普通のことをしているだけなのに邪魔扱いされる自閉症児・者。
ーーどんなに頑張っても出来ない事があるんだよ。
障害と言うのはそれほど過酷で辛いことだ。
何の責任もないのに、そういう人生を強いられているんだーー
走馬灯を見た私はそいつに応戦した。
「さっき、マスクも手袋もしていない人がいたけど。ホテルのスタッフが注意したけど、
その人はスルーしてたわ。全員に注意してからウチの息子に注意したら」
「周囲の人が迷惑がっていたって、その人達はどこの誰よ。全員連れて来て」
そやつは「みんながマスクや手袋をしてるんだから、みんなと同じにやらせろ」と言い、
私が「あんたに子供はいるの?」←いくら親でも24時間365日見張ってられるか?
と議論はあらぬ方向へと広がって行き、そいつが…